【寒天の基礎知識】寒天がうまく溶けない・溶け残り・失敗

■溶けにくい寒天は良質な寒天

寒天を上手にお湯に溶かせなくて困っていらっしゃる方をよく見かけます。もともと天然素材でできている粉は、水に溶いた時に多少の口当たりは残るものです。小麦粉でも、きな粉でも、はったい粉でも、水に溶いたらざらっとした口当たりです。それに熱を加えることで、粉がお湯に溶け、化学反応を起こし、おいしく、まろやかになるわけです。

■溶けやすい商品は、安全性・味に疑問が

最近は、水やお湯に溶けにくいと混ぜるのが面倒、という理由でインスタント食品を中心に溶解剤、安定剤などの食品添加物（薬品）を使って食品を溶けやすくしている商品が多いです。ですから、逆に水に溶けにくい素材は無添加商品である可能性が高いので、私だったら、少々溶けにくくても無添加のものを買います。

■商品選びや使い方を間違えていませんか？

多少の溶けにくさがあったとしても、飲めないくらいザラザラだったりたくさんのかたまりができてしまう場合は、商品選びやあつかい方を間違えている可能性もあります。もし、寒天が溶けにくいから扱いづらいと感じているなら下記を読んで、心当たりがないか思い出してみてください。

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＊飲み物・スープに粉寒天を溶かす場合

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■お湯の温度は80度以上95度以下で。 100度のお湯だとだまになり、80度以下だとうまくとけません。

■水に対して寒天を多く入れすぎていませんか？お茶やカップのコーヒーに入れるならスティック1/4～1/2本まで 1本まるごと入れると、濃度が高すぎて混ざりません。 ■いっきにガっと入れていませんか？何の粉でもそうですが、一気に一ヶ所に入れたら混ざらなくて当たり前。まんべんなく全体に降りかけるようにしながら、ゆっくり入れてゆっくり混ぜてください。（これ、けっこうお上品に見られていいです。）

■カップが冷たくなかったですか？特に冬場はカップが冷たいと、熱湯を入れたとしてもお湯の温度は70度くらいまで下がってしまいます。

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＊寒天ゼリーを作る場合

　棒寒天を煮溶かす場合には、まずは棒寒天を水につけてふやかします。そして、２センチ角程度に細かくちぎり、お湯で煮溶かします。この場合も、弱火で５分程度、底が焦げないように木べらでずっと混ぜながら煮溶かしてください。とけ残りがあると口当たりの悪いゼリーになってしまうので、念のため茶こしでゼリー液をこしてから、固めます。

　実は、棒寒天はお料理の得意でない方には扱いにくい素材です。溶け残りができやすく、匂いもすこし強め。ですから、寒天づくり初心者の方には「粉寒天」を使うことをおすすめします。特に、ダイエットに使うなら、継続的に使えるよう大量に購入し、割安に買うのがお得。我が家では、簡単に食物繊維をとりたい時に、ご飯やお味噌汁に混ぜたり、ちょっとしたデザートを作るときにも「強力粉寒天」を使っています。そして、気合を入れて、おいしいデザートを作るときは「日本プレミアム粉寒天」を使っています。